|『moving on』|インクジェットプリント A3・7点組|2013|

札幌市営地下鉄東西線、大通駅−バスセンター前駅間のコンコースに2007年11月の芸術文化月間”さっぽろアートステージ2007″で初めてお目見えし、2012年に通年常設となった、その名の通り総延長500mに及ぶギャラリー・500m美術館。
この企画として、札幌市内に点在するギャラリーから、所属作家/ゆかりの作家が作品を出展し、現在進行形の札幌のアートを展開する展示が行われた。
僕は”さっぽろアートステージ2008″にてメイン作家として全幅20mの作品を展示させていただき、また2007年の第一回から2010年まで年一回の開設時に”皆勤賞”で出品を続けてきただけに、常設となったこの空間での展示は大きな目標のひとつであった。
ようやく実現した展示には、これまでにも一貫して500m美術館に出展してきたテーマ…「このまちをつなぐもの」としての地下鉄がある光景を、と思った。

日々僕たちが見ている(であろう)、地下鉄の様々な表情。
家から会社や学校へ、そして休日は街へ郊外へ。ただ移動するだけの空間ではなく、日常の旅の一部として、そして札幌の街をつなぎ運ぶ”街の舞台装置”として。そんな公共交通、地下鉄の姿を、僕は心から愛しく思っている。
そんな、地下鉄駅のコンコースというその”舞台”の一部に作品を展示させていただけることを、誇りに思う。
これからも「このまちをつなぐもの」の光景を撮り続け、必ずやまた、この場所に展示したい。

  • |2013/02/02-04/19 札幌大通地下ギャラリー 500m美術館(札幌)|
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