僕の仕事は、かけらを集めることだと感じることがよくある。
写真も、文章も、言葉も。
それらを僕の中で、時には粗く、時には細かく、そして時にはいろいろなサラサラしたものとかドロっとしたものとかを加えて練ったりもする。
そして、誰かのもとへ届ける。
手紙とも違うし、電話やメールでもない。伝えたいものがあるから、それをこの手でダイレクトに持っていきたい、そんな気持ち。
かけらを集める作業は、気付かぬうちに進んでいく。
なんだろう、ドライブレコーダー装備とでもいうのだろうか。ふと、何年も十年前のあの時に見た光景とか、会話や買ったものの名前、僕の書いた文字の字面が思い出される。
これがあるからこそ、僕は写真を撮れるのだと思っている。
取り込みたい気持ちも、吐き出したい気持ちも、一心同体。たくさんの入っていけば出ていくものの中のかけらが折り重なったのが僕なのだ。
折り重なる想いと、一台の黒いカメラ、数本のフィルムをバッグに詰め込んで、僕は旅をする。
誰かに出会うため? それとも、何かを探すため?
それもある。でも、いちばんの僕の旅の目的は、いま、僕の目の前にあるかけら=鈍く光る何かを拾い集めること、そこに尽きる。
旅はいつ始まったわけでも、いつ終わりを迎えるわけでもない。
現在進行形のその旅のほんの一部が、ここにある。
そう、街はずれの小さなスクリーンで見るロードムービーのように。
ウリュウ ユウキ
『LIKE A ROAD MOVIE』は、私・ウリュウ ユウキが今年一年をかけて展開していくセルフプロジェクトです。
春と秋、2回の個展を中心に、グループ展などへの出展や作品集の制作など、さまざまなかたちでの表現を試みていきます。
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