20150101-p01

皆さま、あけましておめでとうございます。
2014年の最後の一ヶ月、31日間に亘り開催いたしました、僕の19回目の個展『轍 -Layered Winter-』は、昨日大晦日、無事閉幕を迎えることができました。

会期中、日々本当にたくさんの皆さまに、寒い中遠くまで足をお運びいただき、ご高覧いただくことができました。
ご来場下さった、そして近くから遠くから応援して下さったお一人おひとり全ての方に、そして本展のきっかけとなった「六花ファイル」入選の時から一年以上に亘りたくさんのご協力をいただいた六花文庫さん・六花亭福住店さんの皆さまに、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

昨年は一年間に三回の個展を開きました。僕の活動史上最多のことです。
3月の『向こうからの続き』、7月の『white, and』、そしてこの『轍』。三つの個展を貫いたのは、”写真プラス・ワン・モア”の表現へのチャレンジでした。そのきっかけをもらったのが、「六花ファイル」第4期への入選でした。
平面で四角四面である写真を使って、いかにライヴ感や時間の流れ、動きを見せていくか…、それが僕にとってここ数年の大きなテーマでした。平面でありながら立体でもある350mm×300mm×80mmの箱の中で、2011年の冬から撮り続けてきた冬の轍を重ねてみたらどうなるだろう…そこから、昨年の三回の個展につながる全ては始まりました。
オーソドックス、かつ僕のずっと続けてきた、フィルム/モノクロの自家現像による作品はもちろんその軸としてあり続けながらも、見せたい姿に合った方法があれば、それを取り入れてみよう。そう思えるようになって、より自由に表現することができるようになった気がします。

冬という、毎日景色が変わる季節。真夏の乾いた路面では見えない、一つひとつの轍と足跡。
見えるものの中からより見せたいものを選び、そしてまた、見えないものを見せる。またひとつ、僕にできることに気づいた個展であり、作品だったと思っています。
もちろんまだまだやりたいことも、課題もたくさんあります。でも、以前よりは格段に軽やかにそれができると、今感じているところです。

今年はまだ主な展示は決まっていませんが、近いうちに活動をお知らせいたします。そして、自らの企画のみならず、声をかけてもらえるような活動をもっとしていきたいと思います。
引き続きこのWebサイトやTwitter(@yuukiuryu)・Facebookページにご注目ください。

また皆さまとお会いできることを楽しみに、作り続けてまいります。
今年も変わらぬおつきあい、どうぞよろしくお願い申し上げます。

@