| love the otaru! | フィルム撮影・自家現像 | 16点 | 2008 |

小樽を写真に撮るということ。それは、この街に愛しさを感じるからに他ならない。
私の写真活動の原点のひとつである『鉄路展』の舞台は、北海道開拓の原点となったひとすじのレールが静かに横たわるこの街の空間……旧手宮線の跡地。ここから鉄路の響きが消えて30年になろうとしても、レールは剥がされることなく在り続けている。
普段は草に埋もれているだけの細く長い空間かもしれない。それでも、この街から手宮線跡の鉄路がなくなってしまったら、それはこの街が背骨を失うのと同じことなんじゃないだろうかと、私は思う。
変わりゆく街と人と景色の中に、とってつけたものではない愛しさがある。その愛しさに気がついたひとりひとりが、きっと小樽を愛し続けていく。小樽には、そんな街であり続けていて欲しいと心から思う。

拙いけれど、想いを込めて。この街へ、8年目のラヴレター。

  • | 2008/08/25-09/07 | 旧手宮線跡地(北海道・小樽) |
@