毎年恒例の野外写真展『小樽・鉄路・写真展』が、今年も8月29日(月)から開幕します。
12年目を迎えるこの写真展に、僕は11回目の出展をいたします。


『鉄路展』は、1880年に北海道に初めて敷かれた鉄道・旧国鉄手宮線(1985年廃止)の廃線跡を舞台に、毎年夏の終わりに小樽・札幌を中心とした写真愛好家やカメラマンが集い開催している写真展です。
レールが残る廃線跡の空間にパネルを立て、展示方法に工夫を凝らしつつ、夜間も照明を設置して24時間展示を行います。
時間ごとに大きく雰囲気を変える野外ならではの展示は、訪れる時間や気候毎に刻々と姿を変えていきます。二週間の会期の間にはその佇まいも変わっていくかもしれません。
2011年という、間違いなく誰しもが強く記憶に残すこととなる年。改めて、そこにある日々の愛しさを、折々に感じる日々が続きます。
だからこそ、カメラを持つ僕たちは、それを一枚でも多く残したい。たくさんの記憶の地層を重ねてきた小樽という街だからこそ、その2011年の今を刻みたい。
僕は今年、いつにも増してそんな気持ちで小樽の街を撮り歩きました。
「いま」が新たな記憶となって未来につながっていく、その小さな道筋になれば。そんな気持ちで撮り歩きました。
夕暮れ時という、時の地層が今日もまた一枚重なる頃の、この街の光景です。
夏の終わりの二週間、たくさんの方とお会いできるのを楽しみにしています。僕が不在の折には、一言ぜひ、備え付けのメッセージノートに一筆残してください。
今年も、小樽でお待ちしております。
■2011 小樽・鉄路・写真展
会期……2011年8月29日(月)〜9月11日(日) 24時間屋外展示(最終日は17時まで) 観覧無料
会場……旧手宮線跡地
小樽市色内2丁目10 小樽市民センター(マリンホール)裏手
●JR小樽駅から中央通(正面の通り)を運河方向へ徒歩7分 踏切跡の脇が入口です
【オフィシャルサイト】>> http://blog.livedoor.jp/tetsuroten/
【Twitter】>> http://twitter.com/tetsuroten/
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