2015 小樽・鉄路・写真展
#グループ展 / |2015/08/31-09/13 旧手宮線跡地(北海道・小樽)|


|ここで待っている/ここからつながっていく|熱転写プリント/綿布|2015|

北海道最古・日本で3番目に長い歴史を持つ鉄路・旧手宮線を舞台とした野外写真展に、今年も写真を持って帰ってきました。

夏と秋の間の空の下に写真を解き放つ二週間。海から港から吹く風と、森から山から下りてくる風が交わり、その間を錆びたレールが貫く… 長年変わらない景色の中にも、日々変わり続けるものがあります。この会場も一昨年遊歩道として再整備されましたが、昔からあるものと新しいものが交わり、馴染み始めてきています。
変わっていく街の景色の中で、目印のようにいつもそこにあるものがあります。それは目立つ形や大きさ、姿をしているものもあれば、そうでなくひっそりと存在していたり、時には形のないものもあったりします。この『鉄路展』の会場では、例えば横たわり伸びるレール、沿線の倉庫の深い茶色の壁、夏草、昼の暑さと夜の肌寒さ、虫の声、どこか違う時の流れ……。街を歩けば、細い路地、空気と水の吹き溜まり、製缶工場のサイレン、路上のチョークの落書き、ネオンサイン、坂道、突然海が見える場所、潮風だけが通り抜ける柵、いつかの記憶……。
僕にとっての”街を歩き、撮ること”は、そんな、いつもそこにある存在を探し見つけることです。そして、この街を歩く最初か最後に必ず港に行くのです。
近代の小樽は港が世界に開かれることによって大きく発展しました。航路の行先に世界の都市の名前が刻まれた古い地図を見るまでもなく、この港を、水面を見ていると、世界のどこにでも繋がっているような気持ちになります。
遠くを見れば、長い防波堤に当たり砕ける白波が見えます。それは遠くのどこかの景色が伝わってきたもの。そのどこかの誰かが、小樽を思っているかもしれない。

「ここで待っている」は、小樽の街の空気を湛えながらそっと静かに待っているような光景を。
「ここからつながっていく」は、小樽の港の水面の中に、遠くのどこかの海を港を思う時間を。

風に吹かれ、時には雨に打たれる写真展だからこそできることにも、挑みました。

あなたを待っている、あなたからつながっていく光景と時間が、この『鉄路展』に、そしてこの小樽の街のどこかに、きっとあります。

ウリュウ ユウキ
2015.8.31

*上記作品は左から右に向けて会期当初~会期末の光景となっていきます。2週間風に吹かれ雨に打たれての変化する姿、野外店ならではの作品風景をご覧ください。

*会場設置の作品紹介のフリーペーパーを、こちらからご覧いただけます。(1MB)
>> https://www.yuukiuryu.com/files/yuukiuryu-otaru2015-paper.pdf
また、セブン-イレブンの「ネットプリント」からもダウンロードできます。(予約番号…86565168(この番号は2015/09/16まで) A4カラー・両面短辺とじ 一部120円)

「小樽・鉄路・写真展」Webサイト >> http://www.tetsuroten.org/
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Twitter >> @tetsuroten

 


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