| 小樽色。 | フィルム撮影・モノクロ…自家現像/カラー…インクジェットプリント | 16点 | 2004 |

このまちで、何度写真を撮っただろう。
それも、およそ観光の匂いなんてしない場所ばかりで。
道端、路地裏、工場街、埠頭……。
僕が惹かれる僕の小樽は、やっぱり、そういったところにこそあって、
そこに、小樽の色がある。変わらない色、そして、会う毎に違う色。

このまちに通うたびに、変化を感じずにはいられない。
ここ数年の変化は、劇的と言っても過言ではない。
あの街並も、その建物も、
僕が通い始めてからのこの数年で、目まぐるしく変わっている。
変わっていくのがまちの運命だともちろん知っていても、
消し去るにはあまりにも惜しいものを、
このまちも、気がつけばたくさんなくしている。

それでも、このまちには、在りつづけるものがある。
錆び付きながらもしっかりと伸びるこの鉄路のように、
このまちが刻んできた時間を体にしながら、
さりげなく、気取らずに、自分の色を放ち続ける。
そんなまちで、小樽には在りつづけてほしいから、
このまちが放つ「色」を、一色でも多く見つけたいと思う。
そのために、これからも、僕はこのまちを歩き、撮り続けたいと思う。

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  • | 2004/08/23-09/05 | 旧手宮線跡地(北海道・小樽) |
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