街撮りは、影踏みのようなもの。
それは朝日から夕暮れまでの陽射しの影を追うことでもあり、そこにあるものを切り取り、あるいはあったものの姿を思い浮かべることでもあり、そして、その街を旅する旅人たち(もちろん、暮らす人も訪れる人も、みんなのことです)の足跡をたどることでもある。
すぐに影の姿は変わり、二度と同じかたちをそこに映すことはない。だから、何度同じ街を歩いても飽きないし、終わりはない。

街は生きている。たくさんの記憶の上に立つ小樽もまた、いまを生きている街。
変わっていくことに一抹の寂しさを抱きながら、でもこうしてカメラを持ち、記憶のための記録ができることは、小樽を愛する人としてとても幸せなことだと思う。
たくさんの光と影を、『街影』を、僕はこれからも撮り続けたい。

12年目の『鉄路展』出展は、久々の全点フィルム撮影・モノクロ自家現像作品。

>> https://ex.yuukiuryu.com/otaru2012/
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  • | 2012/08/27-09/09 | 旧手宮線跡地(北海道・小樽) |
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