一本のフィルムで、2時間で、どこまでその街を撮り切れるか…。
これをコンセプトに6年目を迎えた写真好き有志によるグループ・フィルム一本勝負が、今年も”発祥の地”にして”聖地”・小樽にて展覧会を開催させていただくこととなりました。

『フィルム一本勝負』とは、フィルムで撮る写真の面白さと奥深さを、同じ時間と同じ場所で共有する撮影会として有志で6年前の冬から展開しているものです。
あらためて説明しますと、同じ街にカメラを持って集まり、一本のフイルムと一本のレンズだけを使って、あらかじめ決められた時間とエリアの制限いっぱいに撮り歩きます。
もちろんデジカメと違って撮り直しは利かず、撮れるのは36枚だけ。撮影後は近くの写真屋さんで即現像し、いっさいのセレクト・順番の入れ替えなしに、終了後の宴会で撮ったすべての写真をそのまま全員で回し見。同じ楽しい時を共にしながらの、だけどどこまでも真剣な、眼に映るものと、己との勝負……それが、『フィルム一本勝負』です。
48回に及ぶ『一本勝負』の歴史のうち、実に2/3の回を小樽の街で撮り歩いてきました。愛する小樽で撮った写真を、何よりも愛する小樽の皆さまに楽しんでいただけたら……そんな想いで昨年実現した、フィルム一本分・36枚をまるまる展示する本展。
昨年に続いての開催となる今年のテーマは『フィルム一本、おたる各駅停車』です。いつもの一本勝負とちょっと趣向を変えた展示で、今年もお楽しみいただこうと思います。

本展は今年も、『北の近代三都物語 炭鉄港2012』に参加しております。
港として北海道開拓と物流の拠点となった小樽・室蘭、そこから鉄道で結ばれ、我が国の近代化の原動力となった石炭を産出した空知の街々。今回のテーマにもつながる函館本線、その中の旧幌内鉄道(手宮−幌内間)は今年で全通130周年を迎えました。
今年も函館本線と室蘭本線で結ばれた各地で数多くのイベントが開催されておりますが、本展もその中のひとつとして、小樽という街そのものを、そして小樽の中にあるひとつひとつの街の今を切り取り、お見せします。

今年は会期も長くなり、また連休にもまたがっていますので、お越しいただきやすい日程となっています。
ぜひ秋の一日、小樽運河のほとりの石造りの倉庫のギャラリーに足をお運びください。
僕も週末を中心に在廊を予定しております。

■写真展『フィルム一本勝負@フィルムの街 小樽 2012』
【会期】2012年10月6日(土)〜14日(日) 9:00〜18:00
【会場】小樽・運河プラザ(小樽市色内2-1-20 運河通・中央通角)三番庫 観覧無料
【出展者】乾 英男・入井直樹・上原 稔・ウリュウ ユウキ・佐藤元彦・山本千尋(五十音順・敬称略)
【主催】社団法人小樽観光協会
【後援】富士フイルムイメージングシステムズ株式会社・株式会社小樽写真販売・北旺写真株式会社・有限会社イーベン
【お問い合わせ】電話 0134-33-2510 info2007(atmark)otaru.gr.jp

小樽観光協会Webサイト『おたるポータル』>> http://www.otaru.gr.jp/
フィルム一本勝負 公式ブログ >> http://filmippon.exblog.jp/

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