| my bookmark | フィルム撮影・モノクロ自家現像 | 22点 | 2003 |

小樽の街には、旅人の頃からもう何度も足を運んできた。
でも僕は、一度も地図を見てこの街を歩いたことがない。
その途中で見つけたものに、僕はそっと栞を挟むようにカメラを向けてきた。
歩いて歩いて、迷っているうちに、気がつけば、何本のフィルムを使っただろうか。
そして気がつけば、この街は僕にとっていちばんのお気に入りになっていた。

この年夏、東京から北海道へ、札幌へ拠点を移した。
この「鉄路展」は、私が写真とともに生きていこうと心を決めるきっかけになった写真展。
小樽の街と、たくさんの写真と、そしてたくさんの仲間との出会い。「写真をやっていてよかった」と、毎年心から思う。

たくさんの想いが、今年もこの鉄路を通り過ぎていく。
来年も夏の終わり、この鉄路に戻って来るまで、たくさんの光景に、人に出会い、写真が持つ”いま”を切り取る力を大切に、撮り続けていこう…その起点となった展示であった。

>> http:/www.yuukiuryu.com/otaru2003/

  • | 2003/08/25-09/07 | 旧手宮線跡地(北海道・小樽) |
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