2011 小樽・鉄路・写真展
| latest memory -あたらしい記憶- | デジタル撮影/インクジェットプリント | 2011 |
太陽が西に傾く頃。影が長くなり、街行く人の後ろ姿が、これから来る夜の方角に重なっていく時間。
空は赤と薄紫のグラデーション。街並みもその空を映すように一瞬染まり、そして遠ざかっていく時間。
決して長くはないこの時間には、一日の記憶が凝縮されている。この街が重ねてきた日付の数だけ、その記憶がある。
そして、一日の記憶はこの街のそこここに、静かに焼き付けられ、重なっていく。
その決して長くはないけれど、ゆるやかな時間。
2011年という、誰の記憶にもしっかりと深く刻まれることとなった年。陽が昇り、そして降りていくこの日常こそが、どれほどまでに愛しいものなのかを、深く感じる日々。
記憶があるから、そして記録があるから、明日に伝えていけることがある。
そのための、あたらしい記憶。
>> https://www.yuukiuryu.com/otaru2011/
- | 2011/08/29-09/11 | 旧手宮線跡地(北海道・小樽) |