【大切なお知らせ】道立近代美術館の一時休館及び本展の会期について
すでに報じられている通り、北海道においても新型コロナウイルス(COVID-19)肺炎の感染症が拡大しております。
この阻止の為、北海道立の社会教育施設(美術館・博物館など)は一時休館の措置をとりました。
これに伴い、北海道立近代美術館も2月29日(土)より休館し、出展いたしました企画展「北海道151年のヴンダーカンマー」も、3月15日(日)までの会期中の再開の願い叶わず会期終了を迎える形となりました。
公共の施設として道民はじめ皆さまの健康と安全を守るための決断であると思っておりますが、ご縁あって5組の作家さんや館の皆さま、貴重な歴史的作品と文化財をお貸しいただいた皆さま方と共に作り上げた、また私にとり念願の道近美での初の展示が現今の情勢を受けてとはいえ会期半ばの事実上の閉幕となり、作家として本当に悔しさでいっぱいです。
皆さまのご期待に添えない状況となりましたことを心よりお詫び申し上げますとともに、何卒ご了承を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

 
ウリュウ ユウキは、北海道立近代美術館で2020年1月25日から開催される企画展『北海道151年のヴンダーカンマー』に出展いたします。自身初めての同館での作品展示が実現することとなりました。
 
日本列島の北方にあるひとつの島が「北海道」と命名されてから、2018年で150年を迎えました。その歴史の中で、北海道に住む人々はどのような活動をして、何を作り出してきたのでしょうか。
この展覧会は、北海道の”150年+1年”の歴史から5つのジャンル=北海道・学問・炭鉱・鉄道・祝祭を取り上げ、それぞれの分野でのこの150年に生まれ、もたらされたものの現物を道内の美術館・博物館・図書館などの所蔵品から選りすぐって展示するとともに、現在この地に生き創作活動を続けている5組のアーティストによる新作でこの5つのジャンルの今とこれからを表現し、北海道の”151年”を通観するものです。
ウリュウはこの初冬、全道を鉄道で一週間かけて一周する旅をしてきました。この旅から作品をつくり、皆さまにご覧いただきます。
中世から近世、ヨーロッパでは「ヴンダーカンマー」(驚異の部屋)というものが流行を見ました。それは国際交流が進み始めた中で世界中から蒐集(しゅうしゅう)された名品を一堂に集めた、今でいう博物館の原型と言われています。道近美の中に作られる「ヴンダーカンマー」に並ぶ品々は近代北海道150年のこれまでを語る品々ですが、それだけではない今とこれからの姿をも一緒に見せる、今までにない”部屋”が出来上がろうとしています。
150年という歳月は、それまでこの地とここに生きてきた人々が重ねてきた時間に比べればほんのわずかなものかもしれません。私もまた、道外から来た余所者の一人です。しかし、縁があって現在この地で作品を作っている者として、念願の会場の一つである道近美での展示を実現できる機会に、鉄道や旅をテーマにした創作活動を続けてきた者として、北方の環境厳しい地で、様々な苦境にあっても今日も時刻表通りに列車が走り、その車窓の向こうには人が暮らし、そしてそこに行かなければ見られない光景がある……という、140年(2020年は北海道の鉄道開業140周年です)の歴史の延長線上の現在をご覧いただければと思います。
ちなみに、本展のポスターとフライヤーのメインビジュアルは、コラージュなど多彩な技法で独自の作品世界を作り出している札幌の写真作家・クスミエリカさんが手がけられました。フライヤーは配布が始まっておりますので、見かけられましたらぜひお持ち帰りください。

■『北海道151年のヴンダーカンマー』
出展作家:大友真志さん・小宮伸二さん・大島慶太郎さん・row&row(張小船さん+小林耕二郎さん)・ウリュウ ユウキ
会期:2020年1月25日(土)~3月15日(日)2月28日(金) *新型コロナウイルス感染症拡大阻止のため、2月29日(土)より休館いたします
月曜休館(2月24日は開館、翌25日休館) 9:30~17:00(入場は16:30まで)
会場:北海道立近代美術館 >> 公式サイト
札幌市中央区北1条西17丁目
地下鉄=東西線「西18丁目駅」(T07) 4番出口より徒歩5分
バス=JRバス/中央バス「道立近代美術館」下車すぐ(小樽方面との都市間バスも停まります)
市電=「西15丁目電停」(SC04) 下車 徒歩10分
お車=専用駐車場はございませんが、近隣の「ビッグシャイン88 北1条駐車場」の割引がございます
観覧料:一般 800(600)円/高大生 400(300)円/小中生 200(100)円 *( )内は前売(開幕前日まで当館内受付にて販売)及び団体料金・リピーター割引(道立各美術館の特別展半券ご提示/有効期限あり)

主催:北海道立近代美術館 共催:北海道新聞社 後援:札幌市、札幌市教育委員会

■アーティストトーク
5組の作家が会期中、自作について展示室内でお話いたします。
ウリュウの登壇は2月22日(土)14:30からです(要観覧券)。
 

【アーティストトークの録音を公開しました】 2020/2/22(土)
上記の通り開催されたアーティストトークの録音を速報版として公開しました(約28分)。
お越しになれなかった方も、そしてご参加いただいた方も、よろしければぜひお聴きください。
このトークで実際にご覧いただいている展示光景の写真を加えた動画も近日公開いたします。
>> https://www.dropbox.com/s/zwtba95oyp510fm/20200222-uryutalk-hmoma.mp3?dl=0

 
[Summary] Cabinet of Curiosities : 151 Years of Hokkaido History
[Artists] Masashi OTOMO, Shinji KOMIYA, Keitaro OSHIMA, row&row, Yuuki URYU
[Date] Sat. 25 Jan.-Sun. 15 Mar. 2020 *Close on Monday(Without 24 Feb./Close on next Tuesday,25 Feb.)
[Time] 9:30-17:00(Admission until 16:30)
[Venue] Hokkaido Museum of Modern Art
North 1 West 17, Chuo-ku, City of Sapporo, Hokkaido
[Admission Fee] Ordinary:800(600)Yen / University & High School Students:400(300)Yen / Jr.High & Elementary School Students:200(100)Yen
*( ) is Advanced Ticket(from museum tickets booth until before opening day)& Repeater’s discount(with visitors copy of ticket).
>> Full story of this updates (on my English Site)

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